メラニー・ロランが巡る “新しい暮らしを始めている人々” 『TOMORROW パーマネントライフを探して』|映画試写会レポート(DGBH ラボ主催)

地球にはやっかいな問題がたくさんあるけれど、そこには解決策があり、新しい暮らしをもう始めている人がこんなにいる・・・!環境に優しいだけではなくて、自分の今日のいまの暮らしも、こんなに明るく楽しく変えられる・・・! 深刻な問題を直視しながら軽やかな希望をもたされた、12月23日公開の映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』をご紹介します。

“新しい暮らしを始めている人々”との驚きの出会い

「地球環境が危うい・・・!」この問題を前にしたときの人々の反応は様々です。「地球のため、より豊かな人生のために何かしたい」「大変なのはわかっていてもどうしていいかわからない」「そもそも本当に大変なのか」・・・。

©MOVEMOVIE – FRANCE 2 CINÉMA – MELY PRODUCTIONS

そんな答えを探すために、先日の記事では、俳優レオナルド・ディカプリオさんによる、気候変動の現実を伝えたドキュメンタリー映画『地球が壊れる前に』もご紹介しました。

この問題は切実で危機はとても大きく、世界各地の専門家や活動家が伝える現状に、大きな焦りと解決にむけての切実な望みを抱きながら観た人も多いのではないでしょうか。人間社会の構造と絡み合う複雑な状況に、どうしたらいいものか、立ちすくむ思いの人もいたかもしれません。この地球で共に生きる大切な人や存在のことを、思った人もいることでしょう。

今回ご紹介するのは、そんなにシリアスな問題に真っ向から取り組んでいるのに、胸に希望が湧き、日々の視点がぐるっと変わり、新しく豊かな生活を始められそうな気持ちになる映画です。フランス女優メラニー・ロランさんが、活動家でジャーナリストのシリル・ディオンさんと監督を務めた、“新しい暮らしを始めている人々”を巡る『TOMORROW パーマネントライフを探して』。公開は、12月23日。クリスマスや年末年始に、大切な人たちとのあり方や暮らしに思いをはせる映画としても、ぴったりだと思います。

©MOVEMOVIE – FRANCE 2 CINÉMA – MELY PRODUCTIONS

フランスでは120万人を越える動員で大ヒットを果たしているドキュメンタリー映画として、日本でも公開前から話題になっていました。

私も、試写会でこの映画を観て、なんともいえない軽やかな希望と、人や命や環境への愛、前向きな気持で「今すぐ行動したい」「今日の暮らしからスタートできそう」と思う力が、今までになく強く軽やかにわいてきた自分にびっくりしました。

メラニー・ロランと活動家・ジャーナリストが巡る旅

フランスの女優・映画監督であるメラニー・ロランさんは、女優としては代表作『オーケストラ!』やクエンティン・タランティーノ監督『イングロリアス・バスターズ』などのハリウッド作品でも活躍し、監督としてもカンヌ国際映画祭での作品上映など高い評価を受けているフレンチセレブ。また、子どもを育てる母でもある女性です。

©MOVEMOVIE – FRANCE 2 CINÉMA – MELY PRODUCTIONS

そんな彼女が、活動家・ジャーナリストのシリル・ディオンと、フード、エネルギー、マネー、教育の今を巡る旅に出た。“新しい暮らしを始めている人々”との驚きの出会い。世界とつながりシェアしながら、新しいライフスタイルが見えてくる―。(公式サイトより)

「フード」「エネルギー」「マネー」そして「教育」の今

映画は、6つのSTORY(ストーリー)で構成されています。
STORY1で、旅はスタートします。「私たちが今のライフスタイルを続ければ、人類は滅亡する」という論文が、2012年に、21人の科学者達によって学術雑誌『ネイチャー』に発表されました。それに危機感を抱いた映画関係者たちが立ち上がってできたのが、この映画だそうです。

女優で監督、子どもを持つ母でもあるメラニー・ロランは、シリル・ディオンと共に、未来のために解決策を求めて世界へと旅に出る。(公式サイトより)

そして、旅は、人間の社会を支える、大きなテーマに沿って、進んでいきます。

はじめに見るのは、農業。大規模な農業以外に、人類の食糧を生産し続ける道が・・・?  たとえば、「インクレディブル・エディブル(みんなの菜園)」の取り組みはとてもユニークな発想ですが、これが理にかなっているとすると、画期的で驚きます。私も植物が好きなので、とても興味をもちました。

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それから、STORYは、エネルギー経済民主主義というテーマへ。地球環境の問題は、産業やお金、政治の世界とは、別の思考として、語られることもあります。しかし、現代社会における、これらのテーマを根本的に問い直すことこそ、社会全体を持続可能な形に変えていくために通らなくてはならない道だと言えるでしょう。しかも、個人ではとても太刀打ちできないように見える世界の大きな構造に対して、目の前の暮らしを豊かにすることで実行できるソリューション(解決策)がすでにある・・・!?

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「教育」で世界を変えられる

映画は、観客に、現代社会の行き詰まりを確かに明示しながら、目からウロコの笑顔に満ちた実践例と専門家による理論と実証データの裏付けをもとにした希望を与えながら進みます。そして、最後のテーマは、教育です。いきついたこのテーマに、私も、教育への想いを新たにしました。

©MOVEMOVIE – FRANCE 2 CINÉMA – MELY PRODUCTIONS

映画に、出演する専門家・活動家たちも、環境にまつわる活動や研究を続けてきた多彩なメンバー。スタンフォード大学の生物学者エリザベス・ハドリー氏やカリフォルニア大学のアンソニー・バルノスキー氏、インドの科学者・哲学者・種子問題の専門家ヴァンダナ・シヴァ氏、デンマークの建築家で都市プランナーのヤン・ゲール氏、農業家であり作家・思想家でもあるピエール・ラビなどをはじめとする人々が、色々な角度から、独自の視点と、研究・活動の実績を披露します。

マインドフルでサスティナブルでHappyに

ちなみに、私がご招待いただいたのは、「マインドフルでサステナブルな暮らしを楽しみながら、Happyに生きよう!」というコンセプトのもと、DGBH (DoGood, BeHappy! ) なライフスタイルを提案するイベントを企画運営する、DGBH ラボさん主催の特別試写会でした。当日の様子が、DGBH共同プロデューサーの林路美代&林民子ご姉妹による『VOGE Bloge』で紹介されています。

DGBH ラボ主催
映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』特別試写会

先日、表参道CTWにて開催しました!

ミツバチの羽音と地球の回転』や『小さき声のカノンー選択する人々』の鎌仲ひとみ監督や、様々なジャンルでご活躍の方々にお集まりいただきました。

映画上映後、感想をみなさんでシェアし合い、貴重なひとときでした。

会場は表参道CTM。参加されたみなさんの感性や考えにもしなやかに触発されながら、こうして少しずつだけれど確かに、地球のそれぞれの場所で人と人が幸せに生きていく動きが生まれているのだと、思わされたひとときでした。

表参道CTM

林さん姉妹は、世界で初めて“ヤク”という素材にフォーカスしたニットブランドSHOKAY(ショーケイ)も展開。エシカルファッションにも、精通しています。

環境問題は、学校で学ぶ子どもたちの方が詳しいことさえあります。でも、このようなものの見方やライフスタイルまでは、なかなか知らないでしょうし、これを現実的に今すぐ身につけ実行できるのは大人の方だと思います。2時間の、ヒントに満ちた字幕映画。まずは大人から、観てみませんか。

『TOMORROW パーマネントライフを探して』 。大切な人やモノへの想いをたしかめ今日と未来考える機会として、この冬、ぜひおすすめしたい映画です。

映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』 

公式サイト www.cetera.co.jp/ tomorrow

 12月23日 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

 第41回 セザール賞ベストドキュメンタリー賞受賞 

監督:シリル・ディオン、メラニー・ロラン『イングロリアス・バスターズ』『オーケストラ!』 

出演:シリル・ディオン、メラニー・ロラン、ロブ・ホプキンス、ヴァンダナ・シヴァ、ヤン・ゲールほか 

2015年/フランス/120分/シネスコ/カラ原題:DEMAIN 

日本語字幕:丸山垂穂/

協力:ユニフランス・フィルムズ

配給:セテラ・インターナショナル/

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