made in Japan を元気にしたい!学生団体が企業とコラボして「せんべい女子会」や「新感覚スイーツ」|草加せんべいプロジェクト
- 2016/10/26
- 社会
- イベントプロデュース, 地域活性, 学生団体, 日本文化
せんべいと言えば、純和風の和菓子で昔ながらの「お茶の間の友」というようなイメージがありますが、ここに学生ならではの視点が加わると? 今回は、醤油の風味とぱりっとした食感が特徴の「草加せんべい」を使って、「新感覚スイーツ」や女子大生など幅広い層の人に親しんでもらうために「女子会」をプロデュースした、大学生の活動をご紹介します。主催の学生団体から届いた、「せんべい女子会」のレポート記事です!
日本文化を広めるため、学生の視点で企業に提案
私たちVolante(ボランチ)は、商品開発などを通じて、日本文化を国内外に発信する活動をしている学生団体です。学生ならではの視点を生かした新しいコンセプトやターゲットを提供して学生と企業の相乗効果を引き起こし、made in Japanを新しい形で発信することで社会をより良くしたいと考えています。
埼玉県草加市周辺の特産物として親しまれてきた草加せんべい(株式会社 山香煎餅本舗)
メンバーはいくつかのプロジェクトに分かれて活動していますが、今回ご紹介するのは「草加せんべいプロジェクト」。埼玉県草加市周辺の特産物として親しまれてきた、昔ながらの草加せんべいを、「女子大生をはじめ幅広い世代の多くの方々にもっと親しんで食べてもらいたい!」との思いから企画が始まりました。
以前、Volanteで草加せんべいのテーマパーク草加せんべいの庭に訪問した時に、そこを運営する株式会社 山香煎餅本舗の社長さんの河野文寿さんからお話を聞いたことがきっかけです。せんべいは身近すぎて、学生が興味を持たなくなっていると聞き、学生の力で日本文化を発信する団体としてなんとかとしたいと考え、プロジェクトを立ち上げました。今年の春頃に活動をスタートさせ、現在、9名のメンバーが活動中です。
プロジェクトとしては、女子大生向けの女子和風女子会やスイーツといった、新感覚で草加せんべいを楽しむ企画を考えました。自撮りをしたりSNSにアップしたりしてもらい、女子大生の力でもっと草加せんべいの魅力を広げたいと考えたからです。
イベントに向けて「草加せんべいの庭」でミーティング
女子限定の「せんべい女子会」を開催!
10月9日、1ヶ月ほど準備してきた「せんべい女子会 〜せんべいに恋する一日〜」が、「草加せんべいの庭」で開かれました。内容は、草加せんべい手焼き体験や、せんべいソムリエ資格講座、せんべいスイーツ試食・試作会です。山香煎餅本舗とVolanteのコラボレーションで行ったイベントで、埼玉県以外の広い地域からも様々な大学の女子学生が集まってくれました。
告知は、twitterやfacebook、ブログなどで。チラシも自分たちで作りました
せんべいソムリエ資格講座や手焼き体験!
当日は、まず、河野さんに「せんべい講座」をしてもらいました。老若男女に好まれているせんべいが作られる過程や種類など、「せんべいソムリエ」になるための知識を学び、資格取得のための試験も実施。講座の途中には「せんべい手焼き体験」もあり、手焼き体験の未経験者がほとんどだったので、会場は大盛り上がりでした。
「せんべい女子会」では、「せんべいソムリエ」の資格講座も。みんな真剣。
せんべいは、火にあて、膨らみ始めるとすぐに瓦のような器具でプレスしなければなりません。3秒焼いたらトングで裏返してプレス…を繰り返します。「3秒ごと」が結構なハイスピードで、気を緩めると焦げ目が直ぐについてしまったり、形が曲がったりしてしまいます。 リズムよくゲーム感覚で楽しめる体験で、参加者の方々も「ハイスピードで大変でしたが、自分で焼いたせんべいはさらに美味しい」と声をあげていました!
「手焼き体験」。スピーディーにひっくり返さないと、こげてしまう・・・!
マシュマロ!チリソース! 新感覚のせんべいスイーツを試作
その後は、待ちに待った「食べ合わせ体験」と「試作体験」です。Volanteメンバーで悩みに悩んで試作を重ねてきた、スイーツせんべいなどを参加者の方々に試食してもらいました!
この日に向けて私たちが用意したのは、せんべいに焼きマシュマロとハチミツと柚子シロップをかけたものと、せんべいにチーズとサルサソースをのせたもの。実はこの2種類のせんべいは、フジテレビ「ノンストップ」のV6坂本昌行さんのコーナーでも紹介させてもらったものです!
【せんべい女子会がテレビで放送されました!】
本日、フジテレビの「ノンストップ!」で、せんべい女子会の様子が放送されました(^O^)!
本番の開催は10/9(日)!
みんな来てね pic.twitter.com/14RbDwQwIU— 学生団体Volante@関東 (@volante_kanto) 2016年9月16日
食べ合わせ体験は、約20分間。デザート班とおかず班各2チームずつの計4チームで体験をスタートさせました。はじめは知らない人同士で会話もぎこちないところがありましたが、せんべい女子会の最初に行ったアイスブレイクや女子しかいないという空間が特別だったようで、リラックスした雰囲気で始まりました。
その後は、食べ合わせで見つけた新しいアイデアを披露する、「成果発表」。私たちVolanteメンバーもこれまで何度も試作会を行い、いくつもの試作品を作ってきましたが、この日の参加者からは、私たちが考えつかなかった組み合わせもたくさん出てきて驚きました。三人集まれば文殊の知恵。今回は17人も集まったので文殊の知恵どころではないですね!
最後に全員で記念撮影をし、無事せんべい女子会は終わりました
「せんべいに対するイメージが変わった」
感想を聞いてみると、参加者全員から「楽しかった!」「せんべいに対するイメージが変わった」という声を聞くことができました。
「せんべいでも可愛く女子会できるのが驚き」という反応や、「こんなに色々な材料を用意してたくさんの組み合わせができるのは家ではなかなかできない、しかも大人数でなどできない」という「せんべい女子会ならでは!」という意見もあり、とても楽しい時間を過ごせました。
このプロジェクトはこれからもVOLANTE内で引き継いで行く予定です。今回、「もし、せんべい女子会がまた開催されたら、ぜひ来たい!」と答えてくれた人も半数以上もいて、本当にやりがいのあるプロジェクトでした!
(文:聖心女子大学1年 守田 知代 / 専修大学1年 中村 美紗 写真提供:Volante)
当日の様子は、草加市インターネット放送局『草加元気放送局』によって動画でも公開! 女子限定の楽しく華やいだ雰囲気が伝わってきます。
〈編集部より〉 学生団体Volante(ボランチ)は、関東と関西の2拠点に分かれて活動していて、それぞれ約40名のメンバーが合計約40大学から参加しているそうです。それぞれの企画は、メンバーによるブレストや、提携企業の分析やヒアリング、試作などを通して進めているとのこと。「せんべい女子会」は、ターゲットを女子大生にしぼって「女子会」にしたことで、参加もしやすくなり、社会に対して話題性も提供しているのが印象的です。会場になった「草加せんべいの庭」も、気になります。 今回は、プロジェクトの広報を担当するお二人が、ユースリポーターとしてレポートしてくれました!