子どもの好奇心を育むコミュニケーションのコツは? 親子でアクティブラーニング・科学実験工作編 | 渋谷ポジティブアクション【レポート】

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子どもたちのイキイキとした好奇心を引き出して考える力を育てていくためには? 家庭でのコミュニケーションのしかたに、迷うことはありませんか?

先日の記事でお伝えしたとおり、暑さも残る9月10日土曜日、東京・渋谷で“パパとこども”をサポートするイベントSHIBUYA POSITIVE ACTION(渋谷ポジティブアクション)が開催。多くの協賛企業からさまざまなプログラムや商品が提供され、会場は多数の参加者でにぎわいました。

当日は、RAKUTOも、子どもの好奇心をひきだす親子コミュニケーションを体感するための科学実験講座を開催し、立ち見が出た回もあるほど、たくさんの親子のみなさんの参加をいただき、盛況に終わりました。アクティブラーニングを家庭で成り立たせ、子どもの好奇心をひきだすための親子のコミュニケーションについて、講座を振り返りながらお伝えします。

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子どもたちへの問いかけ

この日の講座には、小学生の低学年を中心とした子どもたちが保護者と親子で参加。小さな子どもたちにも親しみのあるスーパーボールを使った簡単な工作をしながら、実験がすすみました。

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講座のあいだ、高田大樹講師はいくつもの問いかけをし続けました。

「どちらのスーパーボールが高く跳ねると思う?」

「どうして?」

「こうしたら、どうなるかな」

「どうなった?」

「もっと高く跳ねるようにするには、どうしたらいいんだろう」

などなど。

“イクメン”俳優・杉浦太陽さんも登場!

途中には、自身も3児の父でこの日のトークショーなどにも登壇した俳優の杉浦太陽さんも遊びに来てくれて、スーパーボールの性質について、子どもたちと一緒に考えてくれ、盛り上がりました!

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さまざまな反応を受け止める

講師から問いかけられるたびに、子どもたちは、のびのびと、元気に答えてくれました。しかし、自分なりの答えをきちんとまとめて発言してくれる人もいれば、お父さんやお母さんの耳元にそっと告げたり、何も言わず、確かめたいことがあるとばかりに、夢中でボールをいじっている人も。姿はひとりひとり違いましたが、どの子どもたちの頭の中にも、目の前のボールの様子や、講師からの問いかけ、自分の中にある考えが、色々と巡っていたと思います。

解答をノートに書くとりくみもありました。講師からは、「文でかけなかったら、言葉で話してくれてもいいよ」「絵で描いてもいいよ」との声かけが、教室全体に何度も伝えられます。その言葉かけのなかで、保護者のみなさんも、我が子の目線や思考、感性、気持ちに寄り添いながら、思う存分描かせたり、かわりに描いてあげたり、子どもが描いたささやかなイラストを見ながら会話をしたりしていたのが印象的です。子どもたち、素敵な笑顔を見せていました。

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どうして・・・?

どうなる・・・?

どうしたら・・・?

どうする・・・?

問いかけを受けると、子どもたちの頭や気持ちが動きます

「なぜだろう」「こうじゃないかな」「こうしたらどうだろう」「これを試したい」という発想や意欲もわいてくるでしょう。

ひとつひとつの考えや思いを、否定せずにそのまま受け止め、ときには難しい部分を愛情をこめて手伝ってあげることで、どもたちは安心して楽しく自分のイマジネーションを広げ、好奇心のままに手を動かし、自分の思考を進めていきます
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子どもたちの考える姿や可能性に触れる体験を

実は、この日は、科学的な“仮説思考”をベースに、子どもたちに問いかけ、実験を進めました。科学的な思考は、大人になってからも役立つことが多く、ものごとにとりこむ思考や姿勢の基本になっていきます。今回は、講座の最後に、このような思考や子どもとのコミュニケーションについて、保護者のみなさんに、講師から説明やアドバイスもありました。

参加者からの感想では、「考えることの大切さを、自分も想像する機会を増やそうと思いました」(8歳・6歳・4歳児の父)」、「子どもに考える機会を与えることができた(5歳児の父)」、「単純なことだが、考えることが大切だと思った(7歳児の父)」「内容が楽しかったです(5歳児・2歳児の母)」「楽しい実験で理科に興味をもつことができた(6歳児の母)」など、子どもの思考についての気づきとともに、講座を楽しめたという声をいただけました。

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なかには、「子どもでも仮説思考ができることがわかりました!(6歳児の母)」という声も。このような学びを共にすることは、自分の子どもの可能性や、思考、感覚について知る機会になると思います。

家庭の学びもアクティブ・ラーニングで

学びのシーンで、親や教師が常に「正しい答えが出せるかどうか」で評価をしてばかりいたり、本人が考えるより先に「正しい知識」を教えこんで丸暗記させてしまうばかりでは、子どもが主体的に考える力が育ちません。知る、わかる、試す。それは、本来、子どもにとって、とても楽しいことのはずです。「勉強は、ただ一方的に教えられるもの」「学習は、正しい答えを答える練習をすること」というような姿勢が子どもたちの頭にも体にも身についてしまうことは、とても残念です。これからの時代には、その姿勢が、仕事や暮らしの足かせになってしまうかもしれません

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子どもとのアクティブラーニングは、大人の側も楽しいものです。この日も、たくさんのご家庭のみなさんの、真剣で楽しそうな姿を見ることができました。

子どもたちの好奇心を育み、共に過ごす時間を楽しみながら、生き生きと思考を育てる親子のコミュニケーションを、ぜひ実践してみませんか。

 

〈親子アクティブラーニング講座を、今後も開催していきます〉
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