理想の夫婦のポイントは? 「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー 2016」から考える

11月22日は「いい夫婦の日」とされています。政府も女性の活躍を推進し男女の役割や在り方も変わっていく時代、少子化対策も課題となるなか、「理想の夫婦・カップル」の姿とは、どのようなものなのでしょうか。今回は、今年度のいい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤーをから、見てみたいと思います。

受賞は「宇崎竜童・阿木燿子」「杉浦太陽・辻希美」夫妻

毎年「いい夫婦をすすめる会によって贈られるこの賞ですが今年は結婚45年目の宇崎竜童・阿木燿子さんと、結婚10年目の杉浦太陽・辻希美さんに決定。また、特別賞が、スポーツ界で水球の発展に貢献した青栁勧・ミハエラさんに贈られました。杉浦さんについては、先日、メディアラクトでも、パパの子育てを応援するSHIBUYA POSITIVE ACTIONで、杉浦さんが渋谷区長と対談したトークの様子RAKUTOの科学実験工作にも参加してくれた様子をお伝えしたところです。

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理想の夫婦・カップル。そのポイントは?

「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー」は、「いい夫婦の日」をすすめる会が毎年、理想の夫婦・カップルにふさわしい二人についてのアンケート回答を広く一般から募り、その結果を参考に選出したもの。今年の選考理由は、次のとおりだそうです。

宇崎竜童・阿木燿子ご夫妻は、結婚45年目であり、今年70歳になられた宇崎さんのバースデーライブを阿木さんがプロデュースするなどお互いに才能を認め合うご夫婦の姿から選出に至りました。

加えて、杉浦太陽・辻希美ご夫妻は、今年、結婚10年目を迎えられ、ご夫婦やご家族の写真をブログで公開されることが多く、その仲睦まじい様子から選出しました。

また、スポーツが盛り上がった本年、表舞台以外でも、スポーツ界の発展にご夫婦で力を合わせ寄与した方に特別賞を贈りたいと考え、日本での水球の復活に向けて、海外で力をつけて帰国し、本格的な水球チームを作り上げて底上げに尽力した青栁勧・ミハエラご夫妻に特別賞を授与しました。

2016年の選考のキメてを見ると、次の4つと言えるでしょうか。

①お互いに才能を認め合う

宇崎竜童・阿木燿子夫妻は、今年70歳の宇崎さんのバースデーライブを、阿木さんがプロデュース。それぞれ磨き上げてきた力を、認め合い発揮し合ってのコラボレーションをパートナーの記念日にするのもしてもらうのも、お互いへのリスペクトや信頼あってこそと言えるかもしれません。ほかの人が知らないお互いの魅力を知るのもパートナーならではのことでしょう。

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宇崎竜童さん 音楽家1946年 京都府生まれ。1973年にダウン・タウン・ブギウギ・バンドを結成しデビュー。「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」など数々のヒット曲を生み出す。作曲家としても多数のアーティストへ楽曲を提供。阿木燿子とのコンビで、山口百恵へ「横須賀ストーリー」など多くの楽曲を提供。1976年 内藤やす子の「想い出ぼろぼろ」で日本レコード大賞作曲賞受賞。映画音楽では『駅ーSTATION』(東宝1981年)などで日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。舞台音楽では『ロック曽根崎心中』『天保十二年のシェイクスピア』(2006年)で読売演劇大賞優秀スタッフ賞を受賞。阿木と共に力を注いでいる『フラメンコ曽根崎心中』では音楽監督を努めている。自身のライブ、俳優等で幅広く活動中。

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阿木燿子さん 作詞家、作家、プロデューサー。横浜市出身。
宇崎竜童と結婚後、彼の率いるバンド『ダウン・タウン・ブギウギ・バンド』のために書いた曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」で作詞家デビュー。その後、宇崎と共に山口百恵の曲の作詞・作曲を手掛け、山口百恵の黄金時代を支える。沢山のアーティストに詞を提供し、数々のヒット曲を世に出している。女優としても、多くのドラマ、映画、舞台に出演し、その魅力を存分に発揮している。近年はライフワークとして、近松門左衛門の「曽根崎心中」とフラメンコを融合させた作品「FLAMENCO曽根崎心中」の公演をプロデュースし、上演を重ねている。小説やエッセイ等の執筆活動の他、「TANNKA 短歌」で初の映画監督に挑戦。幅広い活動を続けている。2006年、紫綬褒章を受章。

②家族をオープンな形で大切にする

杉浦太陽・辻希美夫妻は、普段から夫婦や家族の写真をブログで公開。結婚10年目を迎えた今もなお細やかにお互いや家族への気遣いや愛情をオープンに表明するお二人どちらのブログも、ファンが多くて有名です。先日、杉浦さんのトークショーをお聞きした際も、「パパの子育て」について、杉浦さんが、実体験からの気づきや工夫を、男性としての視点や女性への気遣い、子どもの気持ちや育ちの環境まで整理した形で話されていたのが印象的でした。

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杉浦太陽さん (生年月日:1981年3月10日)
大阪府出身。俳優。趣味は釣り、料理。ベジタブル&フルーツアドバイザーの資格保有。
1998年、テレビドラマ「おそるべしっっ!!音無可憐さん」でテレビデビュー。
2001年、テレビドラマ「ウルトラマンコスモス」で主演し、人気を博す。その他、舞台、映画などにも多数出演。
現在はレシピ本の出版や料理番組にレギュラー出演するなど、趣味を活かした方面でも活躍。

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辻希美さん (生年月日:1987年6月17日)
2000年、モーニング娘。の第4期メンバーとして選ばれ、デビュー。
2004年に同グループを卒業してからも、数多くのバラエティ番組に出演。
2007年に結婚し、出産・育児の為、休業後、現在は3児の母親として育児の傍ら、TV・イベントに出演のほかアイテムのプロデュースなどを手がける。

③共に力を合わせて道を拓く

青栁勧・ミハエラ夫妻は、日本での水球の復活に向けて、海外で力をつけて帰国し、本格的な水球チームを作り上げて尽力。今年はスポーツが盛り上がったため、スポーツ界の発展に寄与したお二人に賞が贈られたとのことです。共に同じものを大切にしながら、社会に対して力を合わせて道を拓いていくことは、カップルだからこそ支え合って実現できることもあるのかもしれません。二人の絆も、強いものになるのではないかと思います。

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特別賞の青栁勧・ミハエラ夫妻

青栁勧さん 1980年8月19日生まれ。京都府出身。愛称は「皇帝」。1998年には元ユーゴスラビア代表監督であったドラガン=アンドリッジに選ばれ、水球男子日本代表に選出。その後、大学1年を終えると同時にスペインへ渡ってプロ1部リーグでプレー。1シーズン20得点をマークしてチームに大きく貢献。イタリアのセリエA2、A1でプレー。日本人初のチャンピオンズリーグ出場。2006年のアジア大会では2大会連続の銀メダルに大きく貢献。2007-08シーズンより、モンテネグロでプレー。その後、帰国し2010年水球社会人クラブチーム「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」を新潟県柏崎市に発足させ、選手兼任監督に就任。2012年水球日本代表チーム「ポセイドンジャパン」の主将としてロンドンオリンピック出場権を賭けてアジア地区予選(兼アジア選手権)に出場。現在は「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」のゼネラルマネージャーとして活動している。

④時を重ねて良い関係を続ける

賞は、10年、45年・・・と、節目を向かえたお二人に贈られています。一般的によく言われる「日本では3組に1組が離婚している」という話はデータを適切に読み取っていないとも言われていますが、年代別で見た時に、出産・育児世代の30代夫婦の離婚率が高いことは気になります。様々なことがあるなかで、パートナーとして良い関係を続けながら時を重ね歩みを共にすることで、見出せること、生み出せるものもあるに違いありません。

多様なカップル・家族のありかた

こうしてみると、社会に対してポジティブな形で、お互いを認め合い自分たちの関係も大切にしながら、それぞれの仕事や活動を進めているカップルのあり方に、「理想」を感じる時代なのかもしれないと思います。大切な人との良い関係を、何らかの形に社会に還元しているお二人が選ばれているようでもあります。

しかし、そもそも、夫婦や家族の形、パートナーシップのありかたに、これという決まったものはなく、理想の形も、細かく見れば、人それぞれ違うでしょう。1対1という関係は、たとえばそれゆえの難しさもありますし、パートナーを解消することも、パートナーを持たない人生も選択のひとつです。また、渋谷区など、同性パートナーシップを認める自治体が出始めているなど、日本社会にも、多様なカップルが認められていく流れもあります。

今育っている子ども達は、将来、どのような形で、大切な人との絆を結び、暮らしていくでしょうか。

今、パートナーがいる人、これからパートナーを持ちたい人、また、もしかしたら、パートナーとうまくいかなくて困っている人も、大切な人と人生を過ごすための「理想」のあり方を、「11月22日(いい夫婦の日)」を機会に考えてみませんか。


最後に、3組のみなさんのコメントも、ご紹介しておきます。

■宇崎竜童・阿木燿子ご夫妻
Q1.プロポーズの言葉を教えてください。
<宇崎さん>あなたは私とけっこんすることになっています。
<阿木さん>18歳で知り合った直後からあなたは僕のお嫁さんになる、と冗談めかしてではありますが、そう言っていました。

Q2.お互いの好きなところを教えてください。
<宇崎さん>何事にも真剣に取り組み手を抜かず真っ直ぐに潔く生きる。
<阿木さん>明るくめげない性格。基本的に善人であり、優しいところ。

Q3.お互いにここは直してほしいというところがあれば、教えてください。
<宇崎さん>何ひとつありません。
<阿木さん>日常をもっとピシッとして欲しい。時間を無駄なく使って。

Q4. 結婚45年を迎えた感想を教えて下さい。
<宇崎さん>良く半人前の私を支えてくれました。
<阿木さん>あっという間の45年間でした。いろいろなことがありましたが二人で力を合わせてここまきたなという感じです。

Q5思い出に残るご夫婦のエピソードをひとつお教えください。
<宇崎さん>猫を飼うようになってからパパ、ママと呼び合うようになった。
<阿木さん>「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」がヒットしたこと。主人がバンドを作ったこと。私達が作曲、作詞家になったこと。

Q6. 45周年の記念日にはどんな時間をお過ごしになる予定ですか?
<宇崎さん>美味しい料理でも食べに行きますかー!!いつもは忘れてしまいます。
<阿木さん>結婚記念日に何か特別なことをする習慣がないので今年もいつものように、お互い仕事をしているかも。

Q7.夫婦円満の秘訣を教えてください。
<宇崎さん>尊敬すること、尊敬されること。
<阿木さん>相手に、自分自身に飽きないこと。いつも今日初めて会う人のように思えたらと願っています。

Q8. 生まれ変わったらお二人はまた結婚しますか?
<宇崎さん>勿論です。でももう生まれ変わりません
<阿木さん>はい。お互いに魂として成長した後に再会したいです。

 

■杉浦太陽・辻希美ご夫妻
Q1.プロポーズの言葉を教えてください。
<杉浦さん> 「一生お前の笑顔を見ていたい。俺についてきてくれ」
<辻さん>太陽さんの「一生お前の笑顔を見ていたい。俺についてきてくれ」です。

Q2.お互いの好きなところを教えてください。
<杉浦さん>何に対しても一生懸命なところです。
<辻さん>旅行のプランや手続きが素早い。誰にでも同じ顔(裏表がない)。家族思い。記念日を大切にしてくれる。

Q3.お互いにここは直してほしいというところがあれば、教えてください。
<杉浦さん>何事にも一生懸命すぎる所があるので、身体には気をつけて欲しい。
<辻さん>お酒を開けたまま忘れて次のお酒を開ける所。

Q4.結婚10年を迎えた感想をお聞かせ下さい。
<杉浦さん>もう10年か、と思う時もあり、まだ10年かとも思います。10年間、色々なことを共にしてきました。
楽しい事もいっぱいありますが、もちろん喧嘩する事もあります、一緒にいる時は笑顔でいよう!っとお互い言ってるので、楽しい家庭作りを心がけてます。
まだ10年ですが、この培ってきた年月があるからこそ、二人の歴史が作られ、子育ての悩み、辛いことがあった時、困難にぶつかった時、相談する相手がいるというのは幸せだなぁと、安心出来る事だと思います、結婚して良かったな、としみじみと思います。
仕事を終えて、家に帰ると、パパーっと3人が飛び付いてくる、そんな小さな事に本当に幸せだと感じ、その家庭を大切に思ってくれる希美に感謝しています。
<辻さん>結婚10年は自分自身でも実感がなく、びっくりします。今思うと本当にあっと言う間の10年でした。

Q5. 思い出に残るご夫婦のエピソードをひとつお教えください。
<杉浦さん>3年前希美が髄膜炎で突然に入院した時。自分も、子どもたちも、家族全員が驚き、いつも元気な希美がいないことに、みんな辛く寂しく、家に灯が消えた様に感じました。
退院した時の子どもたちの嬉しそうな顔は今も忘れません。家族の絆がさらに深まった出来事ですが、健康でいてくれるのが1番だと心底感じました。
<辻さん>いまでも手をつないで寝てます。

Q6. 10周年の記念日にはどんな時間をお過ごしになる予定ですか?
<杉浦さん>まだ決めてません。ちなみに、いい夫婦の日は特別な記念日で、夫婦2人の大事な時間として、毎年食事に行き、大切に過ごしています。
<辻さん>いつも記念日は旦那さんが決めてくれるんですが、私達は結婚披露パーティをしていないので、10 周年で披露宴チックなパーティをしたいです。

Q7. 夫婦円満の秘訣を教えてください。
<杉浦さん>互いに思いやる事ではないでしょうか。そして、感謝「ありがとう」を忘れないと言う事ではないかと思います。
<辻さん>思いやり・スキンシップ

Q8. 生まれ変わったらお二人はまた結婚しますか?
<杉浦さん>もちろんです。希美は僕にとって、最高で最良の妻であり、子ども達にとっても、そうであると思います。彼女と結婚したからこそ、3人の子どもたちとも逢えたのですから。
<辻さん>私には杉浦太陽と言う人としか無理だと思います。


■特別賞:青栁勧・ミハエラご夫妻
Q1. プロポーズの言葉を教えて下さい。
日本に帰国して将来日本で住むことに決めたので、私と一緒に日本に来て欲しい

Q2. お互いの好きなところを教えて下さい。
<勧さん>私のことをよく知っているところ
<ミハエラさん>私をよく笑わせてくれるところ

Q3. お互いにここは直してほしいというところがあれば、教えてください。
<勧さん>子供に過保護すぎるところ
<ミハエラさん>たまに頑固なところを直してほしい

Q4. 思い出に残るご夫婦のエピソードをひとつお教えください。
<勧さん>お祭りの帰りに妻をおんぶをしながら帰宅している時、近道するため林に入ると、落とし穴に落ちて、妻が大けがをしたこと
<ミハエラさん>初めて二人でサファリパークに行って、自分の車で動物を見て回ったら、動物に車をかじられたり、舐められたり、めちゃくちゃになったこと

Q5. 10周年の記念日にはどんな時間をお過ごしになる予定ですか?
子供を親に預けて、2人だけでどこか旅行に行きたいと思っています

Q6. 夫婦円満の秘訣を教えて下さい。
<勧さん>昔と変わらず愛しているから
<ミハエラさん>昔と変わらず愛しているから

Q7. 生まれ変わったらお二人はまた結婚しますか?
<勧さん>その答えはミハエラの答え次第ですね。笑
<ミハエラさん>ときにはYES、ときにはNOですね。笑

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