なぜ必要!? アクティブ・ラーニング

最近、急に、アクティブ・ラーニングという言葉を目にしたり、耳にしたりするようになったと思う方も多いのでないでしょうか。

これは、文部科学省が進めている国をあげての教育改革と関連している動きです。

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PHOTO BY Monica H.

これまでの教育のスタイルにとどまらず、新しい方式をとりいれた学びを進めていこうという動きが、日本の社会全体でおきています。現在、国が進めている教育改革の目玉のひとつで、それが、アクティブ・ラーニングの導入だとされています。

 

何をもってアクティブなのか?

5月9日からの日経新聞・夕刊で、「体・験・学 脳をアクティブにする」という、アクティブ・ラーニングについての記事が、5日間に渡って連載されました。全国で実践されているとりくみなどが紹介された記事で、日本の教育界の動きや現状がよくわかる記事です。

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サブタイトルの「脳をアクティブにする」という文字が目につきますが、この記事では、さらに、「アクティブ・ラーニング」の訳語「能動的学習」に「脳働的学習」という漢字をあてた識者のコメントも紹介されています。

「アクティブな学習」と言われれば、いきいきとした学習であることは、なんとなくイメージできますが、国語・英語・数学(算数)・理科・社会・・・などをベースにした学習の話ですから、もちろんアクティブに身体を動かせば良いわけではありません。頭の中がいきいきとしているような状態にして、脳が活発に働き、思考、創造していく学びをさせようということでしょう。

 

 国をあげての教育改革?なぜ?

今、日本の社会では、将来、何が起きると予想されているか、ご存じですか。

まず、少子化世代が成人していき人口が極端に減少します。超高齢化が進むことは確実で、労働人口が足りなくなってしまう計算になります。このため、国は、高齢者医療の見直しや、女性活用に力を入れていますが、同時に教育も変えていくことにしたのです。そして、ほかにも、地域創生や、グローバル化、IT化が進むことによるさまざまな問題も懸念されます。環境問題や、紛争・テロなどの地球規模の問題も起きていて、今後、今以上に、混迷の時代がやってくると予想されます。

文部科学省も、改革の背景にあるものとして、「大きな社会変動」「先行きの不透明な時代」をあげ、次の力が重要だとしています。(高大接続システム改革会議「最終報告」

確実に言えるのは、先行きの不透明な時代であるからこそ、多様な人々と協力しながら主体性を持って人生を切り開いていく力が重要になるということである。また、知識の量だけでなく、混とんとした状況の中に問題を発見し、答えを生み出し、新たな価値を創造していくための資質や能力が重要になるということである。

 

これまでの教育では、これを乗り切る人材は育てられない。それゆえの、教育改革なのです。学校だけの問題ではなく、切実な話です。

 

詰め込み学習。一方向型授業。これまでの教育では限界。

日本で今までされていたのは、たくさんの知識を正確に覚えて、ペーパーテストなどで答えて行く学習です。授業は、「先生」が前に立ち、一方的に知識を解説して、生徒はそれを聞いたり書いたりして、理解し、覚えていくスタイルでした。この形では、もう、限界なのだと判断されての教育改革で、導入されるのが、生徒も主体的に参加する双方向型の授業です。
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photo by Thomas Galvez

思考し、表現し、問題を自ら探し、価値観の違う人たちとも共に解決にむかって行動していく力。それを育てるための、新しい授業スタイルが、アクティブ・ラーニングだというのです。

今、人が、この世界を生きていくための「正解」は、ひとつではありません

「正解」をマークシートで塗ればよかった大学センター試験に変わり、これに対応する新しい大学入試を作ることで、その先の大学の授業も、高校や中学、小学校、ひいては幼稚園の教育内容も変えていくのが、今回の改革です。

 

 具体的にはどうしたら?アクティブ・ラーニングの定義は?

 冒頭の新聞記事にあるように、よりアクティブな脳の状態で学ぶことが望ましいとして、では、どのような授業がアクティブ・ラーニングなのでしょうか。

昨年だけでも、たくさんのアクティブ・ラーニングのための講演会や研修が、教育に従事する人々の間でおこなれました。今は、評価方法も授業方法も模索が続いているのが現状です。ですから、さまざまな意見や解釈も出ています。反対意見も、批判も、戸惑いもあります。

でも、ここで、私たちができることは、国が打ち出している「アクティブ・ラーニング」を導入しようという動きの真意と、社会や子どもたちのための動きを、まっすぐに受け取って、家庭や産業界までを含めたそれぞれの現場から、この実現にむけての歩を進めることではないでしょうか。

 

「アクティブ・ラーニング」という共通語

ひとりひとりの脳がアクティブに働く学びそのものを実践していきたいのは、社会共通の願いだと考えていいと思います。

ですから、「誰かが言っているアクティブ・ラーニング」「どこかの学校流のアクティブ・ラーニング」や、もしかしたら、文部科学省の動きの一部に対して異論があっても、それを、「アクティブ・ラーニング」そのものとして単純に批判したり否定したりするのではなく、教育機関や社会、家庭など、各現場でいま必要な「真のアクティブ・ラーニング」を語りあう言葉を、みなの共通言語して、ともに考え、経験を共有し合い議論しあう・・・、それができたら、と思わされます。

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MediaRAKUTOは、そんな姿勢で、アクティブ・ラーニングを追求し、情報やコンテンツを配信していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

(文・仙波 千恵子)

 

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