個性を大切にして“創造力”を地域の子どもに!「自然と光の創造体験」|インターナショナル保育園HAPPY HORIZONS【レポート】

季節は、芸術の秋。壁に浮き上がる光のスクリーンに、不思議な形や色の影が浮き上がる・・・。映っているのは、落ち葉や木の実、羽毛やセロファンなど、子どもたちが思い思いに作った作品のシルエットでした。 今回は、地域のイベントとあわせて開催された、インターナショナル保育園HAPPY HORIZONS(ハッピーホライズンズ)主催の「自然と光の創造体験」の様子をレポートします。

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空間全体がアート表現の“場”

2016年11月13日。よく晴れた日曜日。「自然と光の創造体験」会場ビルの階段を降りて地下に行くと、暗くなったホールが待ち受け、その中に、幻想的なアートのための場が。幻想的な暗闇空間のあちこちに、子どもたちが自然や光と戯れて楽しめるコーナーが用意されていました。

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広い会場に、子どもたちの気配と、いろいろなタイプの光があります。なかをゆっくり巡ると、いくつかのエリアがあって、工作をしたり、プロジェクターで工作を投影したり、ライトテーブルという光る台の上でおはじきなどをしたり・・・子どもたちが保護者に見守られながら楽しそうに集中している姿が、次々と、光で浮き上がって見えました。

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各自が自分の好きな素材を好きなように貼りつけて作ったフレーム。

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作ったフレームを、プロジェクターに通すと、壁いっぱいのキャンパスに不思議な影が!

作品は十人十色。ひとりひとりが自由に創作

「決められた作り方や遊び方を、こちらから教えることはしません」と、インターナショナル保育園HAPPY HORIZONS施設長の町啓介さんは語ります。会場のあちこちに用意されたさまざまなコーナーはそれぞれ工夫こらされ仕掛けられたものですが、「子どもたちに、自分で楽しみ方をみつけてもらう」とのこと。それにより、子どもたちの豊かな想像力や創造力が引き出されていくそうです。

img_2632アートのための素材を、子どもたちは思いにまかせて手にとって使っていました。

スタッフの方が、案内したり説明をすることはあえてしない静かな空間の中で、時折、はしゃぐ子の声があがります。そして、どのコーナーでも、子どもたちは、自分から手や体を動かして、興味のままに熱中しているのが印象的でした。

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ライトテーブルの上で、いつまでも手を動かす子どもたち

「大人の方もぜひ体験してみてほしいです」と町さんが言うとおり、会場で子どもたちの様子を見ていると、大人の自分もアート素材の木の実や葉に触れてフレームを作ってみたくなります。そして、子どもたちの作品によって現れる壁いっぱいの大きな影に、「怪獣みたい!」「きれい!」「なんだ、これ?!」と全身を使って驚いたり笑ったりする子ども達と一緒に、自分の中のイマジネーションも楽しく膨らんでいくのを感じました。

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地域の子どもとおとなが触れ合う空間

会場には幼児や小学生などたくさんの子どもたちが参加しており、保護者にたずねると、「自然とアートのくみあわせは貴重」「子どもを自然に触れさせながら、感性を育てたい」「すごく楽しいみたいで、さっきからずっと作り続けています」などという声が。近くの家から歩いてきた人や、会場近くの実家にちょうど帰ってきていたタイミングの人もいました。

イベントは、近隣アーティスト達との交流の場として開催された「九品仏アートフェスタ」との同時開催。当日、会場になった東京都世田谷区の九品仏浄真寺参道には、地域のみなさんを中心とした多くの方々が訪れ、出展された作品や手作りの品を楽しそうに見ていました。

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「子どもたちの育ちは、地域全体で見守ることが大切」と町さんは言います。HAPPY HORIZONSとしてこの日のイベントへにかけた想いは、「私たちの想い」というメッセージとして会場に掲げられていました。その中には、次のような一節が。

地域の子どもとおとなが触れ合う空間、お互いを知る環境をつくりたい、そうした願いから、今回のアートイベントを開催させていただくことになりました。

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 HAPPY HORIZONS施設長の町啓介さん。当日は、息子さんも来場!

創造性をひきだすレッジョ・エミリア・アプローチ

メッセージは、次のように続きます。

子どもたちは環境さえあれば、自分たちで考え、最高の笑顔で自由に遊びます。

HAPPY HORIZONSは、九品仏で、この環境づくりを日頃から大事にしているインターナショナル保育園。イタリアのレッジョ・エミリア・アプローチをとりいれ、ひとりひとりの個性や表現を大切にして子どもたちの創造力を豊かにするという理念のもとに、普段からアートを取り入れた幼児教育を実践しているそうです。

レッジョ・エミリア・アプローチは、幼児の個性を大切にして豊かな創造性などを育てる幼児教育として、注目をあびています。アートを使った想像体験を大切にすることが特徴のひとつで、イタリアの小都市レッジョ・エミリアでスタートし、1991年にアメリカの『ニューズウィーク』誌にとりあげられたのをきっかけに世界中で知られるようになりました。

町さんも、実際にイタリアのレッジョ・エミリアで幼児教育を学び、子どもたちの創造力を育てることで「世界から信頼され、世界に誇れる、世界に通用する人を多く育みたい」という強い想いをもって、HAPPY HORIZONSを開設したそうです。子どもたちに本来そなわっている創造的な力を最大限に引き出す、アートを使ったアプローチ。イベントでは、会場全体が生きたアート空間のように見えました。ここには、幼児の育ちはもちろん、もっと大きな子どもたちの育ちや学びのヒントもありそうです。

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